石器時代の老賢女

https://news.yahoo.co.jp/articles/1aa0f0903e8b06c57fb1329e556a228b6b3035fb?page=2より転載では、この像は何のために作られたのか? 多くの仮説や解釈があり、定説があるわけではないが、近年の発掘物や研究と照らし合わせると、「老賢女」や「祖母神」…

西原理恵子氏のパートナー選び

ー「共依存」は自分を犠牲にして他人に尽くしそのことで自己の存在価値を証明し自己陶酔に陥る「自己愛」がその根本にあります自己評価の低い人はなぜか問題のあるパートナーを選んでしまう傾向があるそうです(吾妻ひでお『アル中病棟』イースト・プレス、20…

アメリカにおける無宗教と無所属

https://www.keidanren.or.jp/journal/times/2022/0210_14.htmlより転載■ 「世俗化」論の留意点宗教が軽視されてしまうのは、「世俗化」が進んでいる、という言説のせいでもある。例えば、ギャラップの調査によると、「無宗教」に分類される成人は、00年には…

賀川豊彦とキリストの侠気

近代日本を代表するキリスト教社会運動家・賀川豊彦(1888-1960)は、著書『キリストの愛読書・イザヤ書の瞑想』(1948)の中で、直截に「キリストの侠気」という表現を用いています。近代の日本人がキリスト教を受容するときには、やはり近世の侠気の伝統に結び…

キリスト教と任侠

水谷八重子一 キリストなんかも、その昔の一種の侠客だったのでしょうね。おのれを犠牲にして大きな愛ですべてを包む事は大変に尊いことと存じます。この意味で私はキリストの侠客的気分が大好きです。二 こうした大きな人格は私なんかにはとても及びもつき…

中絶権の否定と銃所持の権利

https://courrier.jp/news/archives/296863/#paywall_anchor_296863そしてこの最高裁の判決に、さらにもう一つの裁決が加わりました。ニューヨーク州の銃規制が違憲と判断されたのです。銃所持の権利と、中絶権の否定──どちらの事例も関連し合っています。銃…

拙著に対する評価

拙著『格差社会の宗教文化』に対するいろいろな人の書評ですが、褒める人とけなす人にきれいに2分されています。発想の面白さを買う人は評価し、論証の弱さを嫌う人はけなすようです。

「お大切に」と天理教の「元の理」

現代日本では、キリスト教のLOVEは「愛」と訳されるのが普通ですが、かつてのキリシタンは、「お大切に」と訳していました。個人的には、その方がキリスト教の精神を伝えていると思います。翻って、天理教の創世神話である「元の理」では、「人間が陽気ぐら…

ポジティブはイタイ

ポジティブシンキング論についての授業すると、最近は「ポジティブシンキングは、やっている本人にはメリットがあるのだろうが、傍で見ていると痛い」というリアクションが来るようになりました。今の大学生にとって、日本は最初から格差の大きな社会。そん…

天理教教祖と「陽気ぐらし」

(前略)憑依は畏怖されるだろう。しかし、いずれにしても周囲は冷淡(インディファレント)ではありえないのである。とくに憑依症候群あるいはそれに近縁の意識変容を伴う症候群は、その経過後において、患者はより安定し確信に満ち、葛藤から自由な人格として…

天理教教祖と夫のやさしさ

(前略)彼女は健気になおも前進しようとしたが、力は尽きていた。比較的短期間のうつ状態ののちに彼女は実にバリケードを築き、「われは普賢菩薩なるぞ」と宣言して家族に礼拝を求めた。上流出身の、ほとんど完璧に従順な彼女は変貌した。やはりここでも夫の…

統一教会と「機責め」

問題のある宗教団体を法的に厳しく取り締まるためのフランスのセクト法では、「セクト」認定の条件のひとつとして、「精神の不安定化を導く行為」を挙げています。統一教会(世界平和統一家庭連合)では、日本人信者に対しては、過去の日本の韓国植民地支配に…

格差社会とW・ジェームズ

https://opac-lime.hannan-u.ac.jp/lib/material/recommended/recommend_1811.htmlウィリアム・ジェームズ『宗教的経験の諸相』の要約、特に第6講・第7講の要約。

Mother、Mをとったらother、他人です

上の言葉は、昔テレビで放映されていた学習塾のCMのセリフです。含蓄のある言葉だと思います。内観療法は、これを直視する行だと思います。支配的な「毒母」だって、母親と思うから恨みがあるのであって、そもそも「赤の他人」なのだと考えれば、「ものすご…

思想史の中の女性学/男性学

私は、上野千鶴子氏の女性学は、江戸後期以降の「女性の侠気」の伝統の上にあり、「男たちよ、男らしく男らしさの鎧を脱ごう」という伊藤公雄氏の男性学は、明治武士道の伝統の上にあると思っています。上野千鶴子氏の言論活動の方が、大衆性があるゆえんで…

俺の後ろに立つな

「パノプティコン」という人間管理方法はとてもおもしろいと思いました。少ない人数で多くの人間をこんなにも簡単に管理ができるというのが!とくに、試験が前で監視するのではなく、後に立って監視するというのはたしかに自分が見られているのがわからない…

政治と暴力

https://digital.asahi.com/sp/articles/ASQ7D4GFWQ7DUPQJ001.html?ref=opinion_mail_20220718

天理教教会長さんの拙著の感想

多くの信仰的気づきを得られる書である。幕末明治の混乱の時代に、天理教教祖による世界一列兄弟の教えが民衆による暴力的蹶起を抑える役割も担っていたという解釈は新鮮であった。 また第8章において論じられる「無用者」との「斜めの関係」の重要性はこれ…

天理教と嫁の帰郷

(前略)ここ(熊田注ー宇宙の聖なる中心である「おぢば」)を中心にして、「ようこそお帰り下さいました」と大書されたアーチをくぐり街に足を一歩踏み入れた途端、町が農家の嫁の帰郷の日をかたどった祝祭の仕掛けにいかに満ち満ちているかに驚く。それは実母…

アメリカ創価大学の奨学金制度

アメリカ創価大学が集めている学生一人あたりの寄付金は、全米の大学の中で2位だそうです。「貧しい子供たちのために教育を」という初代会長・牧口常三郎の精神が引き継がれているのでしょう。

プラセボー効果

(前略)プラセボー効果は医学界では「幻の足し算」とみなされがちなようだが、「服薬に伴う生体反応のマイナス面を打ち消すことによって自然回復力を促進する」と考えてみてもよいのではないだろうか。その中には心理的要因とともに生理的要因もあると私は思…

祈りの意味と薬

薬だって、機械からポトンお処方箋が出てくるより、「効くといいね」とか、「効きますように」と祈りを込めて処方箋を手渡すはうが、ほんとうによく効いてもおかしくないと思う。まず、そのほうがきちんと飲んでくれる確率が高いだろうし、薬の作用を受け入…

負け組の怨恨と勝ち組の傲慢

「評価の偏在」するハイパー・メリトクラシーの後期産業社会では、負け組の怨恨が蔓延するとともに、勝ち組も傲慢になり、その両者が悪循環を作るようになります。前者については、ニーチェのルサンチマン論などで論じられますが、後者についてはあまり論じ…

新刊目次「格差社会の宗教文化ー『民衆』宗教の可能性を再考するー」

▼ノートⅠ 現代日本におけるグノーシス主義の潮流第1章 小説『1Q84』における悪の表象について▼ノートⅡ 新自由主義と〈侠気〉―「鬼滅の刃」―第2章 明治日本の宗教者とエートスとしての〈侠気〉▼ノートⅢ 宗教と「暴力のアート」第3章 天理教教祖と〈暴力〉…

「暴力のアート」としてのデモ鎮圧法

戦後日本の世界への〝貢献〟は犠牲者を出さぬデモ鎮圧法かもしれない。光と水と音を浴びせ、逃げる者は逃げるに任せてリーダー格を何人か抑え、あとは写真撮影して、死者を出さず、「第二の樺美智子」をつくらないようにする。機動隊の服装はローマの兵士そ…

「ポジティブ」の陰り

ポジティブシンキングは、行っている本人にはメリットが多いと思いますが、もし自分の周りでやっている人を客観的に見たら、「イタイ人」に見えてしまうと思います。実際にTik Tokというアプリで、「ポジティブ足りない」というフレーズをもちいて、周りにポ…

学校と軍隊

私が小学校に上がった時、最初に驚いたのは、起立、答礼、当番、宿題、級長など、硬い漢語の羅列であった。おそらく軍隊から引き継いだ語で、今もそのままだろう。一事が万事、こういう固さと子どもは向き合わなければならないのだ。保健室は、学校の中のオ…

真如苑とこども食堂

信者数では、第4期(1970年代以降)を代表する新宗教である真如苑は、こども食堂に巨額の資金援助は行うが、教団としては取り組まないようです。中上流階級(大卒者)の信者が多いことが、教団自身が取り組む天理教とのスタンスの相違に現れているのかもしれませ…

急成長期の創価学会の過激さ

欲求不満が酵母のようになってその人を動かすようになるのは、かなり最近になってから貧しくなった人々、いわゆる「新たな貧困者」である。こうした人々の心のうちでは、ものごとがうまくいっていた頃の記憶がまだ強く脈打っている。それまで所有していた財…

アンケート・カラフルになってきたたましい

私の授業をとっている学生たちに、「たましいはあるかもしれないと思いますか?もしあるとすれば、どんな色でどんな形ですか?」という記述式アンケートをとってみました。「あるかもしれない」という学生が多数派です。私の表現では、「神は死せどもたましい…