2007-12-01から1ヶ月間の記事一覧
雨宮処凛さん(1975-)の小説「ともだち刑」(講談社、2005年)を読みました。ネットを検索すると、バレー部を舞台にした「女子中学生のイジメの世界をリアルに描いた小説」と評されています。もしかすると、雨宮さん自身もそう思っているのかもしれません。…
雨宮処凛の小説「EXIT」(新潮社、2003年)を読みました。本のオビには、「新潮ケータイ文庫アクセス数No.1」と書いてあります。自傷系サイトで知り合った若者たちの自助グループ(「ジジョ」)が、暴走して、中心メンバーが自殺することによって解散すると…
J・モッセが「男のイメージー男性性の創造と近代社会」(作品社、2005年)で指摘しているように、「祖国・自己犠牲・死」というテーマの男性表象は、近代国民国家においてもっとも持続力をもつ強力なイメージです(60年安保における樺美智子さんの死につい…
─「みなさんは『私を認めて』と叫んでいますが、私はみなさんが神の子であることを認めています。それ以上何が必要ですか?」(ある宗教団体における講話) グノーシス主義(「自己=神/世界=悪」という宗教的世界観)は、永井豪(1945-)のマンガ「デビル…
以下の文章は、「プレカリアートのマリア」の異名もある女性作家=運動家・雨宮処凛(1975-、団塊ジュニア世代)の「生きさせろ!難民化する若者たち」(太田出版、2007年)の文章です。 我々は反撃を開始する。 若者を低賃金で使い捨て、それによって利益を…