2008-10-01から1ヶ月間の記事一覧

センチメンタル宗教学について

東京大学の島薗進氏(日本宗教学会現会長)の宗教学を、「センチメンタル宗教学」と評したのは、反骨の宗教ジャーナリスト・藤田庄市氏です。島薗氏は、新宗教研究を「学問」として確立した傑出した研究者ですが、島薗氏が論じると、新宗教の信仰世界が「き…

Perfumeまたは身体性の復権

テクノ・ポップ・アイドル・ユニットPerfumeのライブDVD「Game Tour」を購入しました。Perfumeは、歌唱力やルックスは、「近所のちょっと歌がうまくてちょっとかわいいお姉さん」程度で、それだけでは商品化は難しかっただろうし、3人のメンバーが独立して…

「無条件の愛」から「無条件の生の肯定」へ

AC

親を責め、深刻な対立を繰り返しながらも「働けない」彼らは親元で暮らし、そのこと自体をなじられた。「働かない」ことを責める親の怒号は「小さなころから親の言うことを聞くいい子じゃなければ愛してくれなかった」記憶を呼び覚ました。しかし、彼らの多…

「民衆宗教」研究会について

はてなダイアリーをつけ始めてから、27日目にして確実に1万アクセスを突破しそうです。どんな方が読んでくださっているのかわかりませんが、日記の内容からして、宗教(とその周辺)の関係者の方が多いのではないか、と想像しています。私は、最近は「民衆宗…

天理教教祖と家父長制

東京大学の島薗進氏は、天理教教祖が、外孫の中山真之亮(初代真柱=教主)が誕生したときに、「この子には、前川の父上の魂を流し込んだで。真の柱や。」と発言したことを根拠に、「中山みきは生涯強い父の面影を追っていた。」と論じています(島薗進「神…