2022-06-01から1ヶ月間の記事一覧

新刊目次「格差社会の宗教文化ー『民衆』宗教の可能性を再考するー」

▼ノートⅠ 現代日本におけるグノーシス主義の潮流第1章 小説『1Q84』における悪の表象について▼ノートⅡ 新自由主義と〈侠気〉―「鬼滅の刃」―第2章 明治日本の宗教者とエートスとしての〈侠気〉▼ノートⅢ 宗教と「暴力のアート」第3章 天理教教祖と〈暴力〉…

「暴力のアート」としてのデモ鎮圧法

戦後日本の世界への〝貢献〟は犠牲者を出さぬデモ鎮圧法かもしれない。光と水と音を浴びせ、逃げる者は逃げるに任せてリーダー格を何人か抑え、あとは写真撮影して、死者を出さず、「第二の樺美智子」をつくらないようにする。機動隊の服装はローマの兵士そ…

「ポジティブ」の陰り

ポジティブシンキングは、行っている本人にはメリットが多いと思いますが、もし自分の周りでやっている人を客観的に見たら、「イタイ人」に見えてしまうと思います。実際にTik Tokというアプリで、「ポジティブ足りない」というフレーズをもちいて、周りにポ…

学校と軍隊

私が小学校に上がった時、最初に驚いたのは、起立、答礼、当番、宿題、級長など、硬い漢語の羅列であった。おそらく軍隊から引き継いだ語で、今もそのままだろう。一事が万事、こういう固さと子どもは向き合わなければならないのだ。保健室は、学校の中のオ…

真如苑とこども食堂

信者数では、第4期(1970年代以降)を代表する新宗教である真如苑は、こども食堂に巨額の資金援助は行うが、教団としては取り組まないようです。中上流階級(大卒者)の信者が多いことが、教団自身が取り組む天理教とのスタンスの相違に現れているのかもしれませ…

急成長期の創価学会の過激さ

欲求不満が酵母のようになってその人を動かすようになるのは、かなり最近になってから貧しくなった人々、いわゆる「新たな貧困者」である。こうした人々の心のうちでは、ものごとがうまくいっていた頃の記憶がまだ強く脈打っている。それまで所有していた財…