2022-03-01から1ヶ月間の記事一覧

格差社会におけるマインドフルネス

https://www.newsweekjapan.jp/amp/stories/woman/2020/04/post-368.phpより転載マインドフルネスの効果と限界 低所得層のコミュニティにはリスクが残る...

天理よろづ相談所病院・精神科の看護(2)

https://www.medical-reserve.jp/clinic/224545/kuchikomi/より転載満足 うつ病でも看護師さんが特に安心の病院48才、女性症状と来院までの経緯元々関東で心療内科に通ってました。1度、大阪で通ってた病院もあったのですが、その後、天理市に引っ越したので…

天理よろず相談所病院・精神科の看護

https://caloo.jp/hospitals/detail/4290000159より転載*評価/5点満点中5点*本人、女性、30代の投稿#精神科#統合失調症妹がうつでB棟に入院していたのですが、主治医の先生も優しく、よく家族面談にもたびたび付き合っつあてくださり、よかったのですが…

研究者の実存と研究対象

精神医学者は、自分と最短距離にある病気を研究することによって、自分の発病を食い止めている」(木村敏・中井久夫の本からの孫引き)。中井久夫の統合失調症研究然り、神田橋譲治の発達障害研究然り。宗教学にも、似たような機微があります。私も、天理教を…

アルコール依存症をめぐる医療と宗教の現在

現代日本社会では、アルコール依存症の患者をめぐって、精神科医療と自助グループという宗教のせめぎ合いが生じています。精神科医に言わせれば、日本の自助グループは、アメリカと違って動機づけ面接などの技法を身に付けておらず、まだ安心して患者を任せ…

可逆的に退行する能力

精神科医の中井久夫は、精神衛生健康の基準の1つとして、「可逆的に退行する能力」を挙げています。私の飼い猫は、時々夢中になって私のセーターをモミモミします。母猫のおっぱいを飲んでいるつもりなのです。ひとしきりすると、いつものクールな猫に戻りま…

人間関係における信と知

「知はついに信におよばない。恋人との関係にロールシャッハ法を持ち込むような精神科医は、振られて当然なのである」(中井久夫)。そういえば、安部公房の小説『密会』でも、夫婦の会話に嘘発見器を持ち込んだら、夫が性的不能になった、という話が書き込ま…

オウム真理教と感応精神病

オウム真理教のように、信者の横の人間関係がなく、人間関係が麻原との関係だけに縮約されていると、麻原の妄想が幹部信者に伝染するという「感応精神病」(二人組精神病)が発生していたでしょう。

ポジティブ心理学批判

https://yuchrszk.blogspot.com/2016/01/blog-post_14.html?m=0「ポジティブ心理学の効果は非常に低いうえに短期間しか続かない」が現代科学の結論だったり

自助グループの改善の必要

1)医療の進歩とアルコール専門治療機関の充実・初期の治療という観点だけでは、断酒会は時代遅れになってしまう。断酒会は初期治療以後、リハビリ期から生涯治療の場として共生社会を提供する組織である。しかし、医療から安心してバトンを渡されるような知…

独裁者と猜疑心

一般に独裁者が周囲に猜疑的になるのは枚挙にいとまがない。これは、独裁者という状況によるものか、独裁者になる人はもともと猜疑的になりやすい人なのか、わからない。しかし、多くの人間の犠牲をものともせず、周囲が彼の関係妄想のままに従うことが普通…

中井久夫と宗教

大碩学の精神科医・中井久夫さんは、奈良県天理市の生まれで、天理教の雰囲気の中で育ち、晩年にカトリックに入信なさいました。一応カトリックですが、信仰の内実は、天理教の影響を受けているのではないかと推測しています。

「心のゆとり」と足を洗うこと

イエスは、よく弟子たちの足を洗ってやると同時に、弟子たちに「足を洗い合うように」とアドバイスしていました。足を洗うことは、謙譲の身振りであるとともに、「病者の足は、しばしばひどく汚れている」(中井久夫)。顔のような人目につく所は洗っていても…

アルコール依存症と「囲い殺し」

・アルコール依存症者には生活保護を受けている人が多くなっている。また、自立支援法による医療補助制度も広く適用されている。・これらを利用することで、医療機関が初期治療後のケアにまで経営範囲を広げてきている。いわゆる「囲い殺し」であるが、その…

断酒会と「こころ医者」

6)「こころ医者」になる ・助言もしない、非難もしない、ひたすら耳を傾ける(多少の忍耐を要するが) ・精神科医だけではアルコール依存症者109万人、予備軍294万人は相手にできない。 (中略) 2.例会機能の再確認徹底(退会防止対策) ・安心して語れる…

依存症と認知症

西原理恵子・吾妻ひでお『実録!あるこーる白書』(徳間書店、2013年)の中で、吾妻ひでおが、アル中病棟に入院していた時に、90歳を過ぎたおばあさんがいて、なんでその年に依存症になったのか疑問、と書いていました。依存症について多少勉強した今となって…

現代短歌ブーム

今、現代短歌に注目が集まっています。そのブームを牽引しているのは「ミレニアル世代」「Z世代」と呼ばれる若い世代。デジタルネイティブ世代の彼らが等身大の日常を切り取った“31文字”は、SNS感覚で共感を呼び、今や同世代だけでなく幅広い層に広がるカル…

AAにおける宗教体験

blog.goo.ne.jp より転載 さてエビィと再会した後のビルはというと、グループに参加しながらも酒を断つことができずに、惨めさを増すばかりで、以前に何度か治療を受けた医師のところへ行ったのでした。しかし、結局治療費が払えず、家に戻ったのです。その…

妊娠中絶と生まれ変わり

https://digital.asahi.com/sp/articles/ASQ355330Q2KULZU00F.html?ref=hiru_mail_topix1より転載(美輪明宏の相談回答) もし次に好きになる人と出会い、また子どもを授かる機会があれば、あの時に世の中に出てこられなかった赤ちゃん、その時と同じ子が出て…

高須クリニックとシンデレラのCM

高須クリニックのシンデレラをモチーフにしたテレビCMは、ジェンダー・ステレオタイプを再生産しているという意味で問題があるのではないでしょうか。女性は、子供のような「ナルシシズムのトリコ」として描かれており、男性の美容整形外科医は、パターナリ…

書評『近代日本の民間精神療法』

『宗教研究』400号(日本宗教学会、2021年)より <書評論文> 栗田英彦・塚田穂高・吉永進一(編)『近現代日本の民間精神療法-不可視な(オカルト)エネルギーの諸相-』国書刊行会、二〇一九年九月刊行、A五版、三九九頁、四〇〇〇円 <評者>熊田一雄(…

天理教教祖と甘いもの

天理教の女性教祖・中山みきは、甘いものが好きだった節があります。幼少期には、村の子供たちにお菓子を配っていたし、晩年警察に勾留されたときには、「(巡査に)お菓子を買っておあげ」と信者に言っています。また、「みりん」が好物で、贔屓の店もありま…

精神科医療は必ず善か?

生涯全体にわたってこういう生活(精神病との共存ー熊田注)を送っている人も、精神医療を受けた時期のある人もある。こういう人が継続して精神医療を受けたほうがよかったかどうかは、距離を置いて眺め直してみる必要がある。われわれはわれわれの専門職が有…

「民衆」宗教のカネと暴力

日本の新宗教研究の第一人者である島薗進の新宗教研究を、「センチメンタル宗教学(「おかわいそうに」宗教学とでも訳すのだろうか)と批判したのは、宗教ジャーナリストの藤田床市である(口頭による)。私は島薗の宗教研究に絶大な敬意を払うものだが、藤…