2022-07-01から1ヶ月間の記事一覧

格差社会とW・ジェームズ

https://opac-lime.hannan-u.ac.jp/lib/material/recommended/recommend_1811.htmlウィリアム・ジェームズ『宗教的経験の諸相』の要約、特に第6講・第7講の要約。

Mother、Mをとったらother、他人です

上の言葉は、昔テレビで放映されていた学習塾のCMのセリフです。含蓄のある言葉だと思います。内観療法は、これを直視する行だと思います。支配的な「毒母」だって、母親と思うから恨みがあるのであって、そもそも「赤の他人」なのだと考えれば、「ものすご…

思想史の中の女性学/男性学

私は、上野千鶴子氏の女性学は、江戸後期以降の「女性の侠気」の伝統の上にあり、「男たちよ、男らしく男らしさの鎧を脱ごう」という伊藤公雄氏の男性学は、明治武士道の伝統の上にあると思っています。上野千鶴子氏の言論活動の方が、大衆性があるゆえんで…

俺の後ろに立つな

「パノプティコン」という人間管理方法はとてもおもしろいと思いました。少ない人数で多くの人間をこんなにも簡単に管理ができるというのが!とくに、試験が前で監視するのではなく、後に立って監視するというのはたしかに自分が見られているのがわからない…

政治と暴力

https://digital.asahi.com/sp/articles/ASQ7D4GFWQ7DUPQJ001.html?ref=opinion_mail_20220718

天理教教会長さんの拙著の感想

多くの信仰的気づきを得られる書である。幕末明治の混乱の時代に、天理教教祖による世界一列兄弟の教えが民衆による暴力的蹶起を抑える役割も担っていたという解釈は新鮮であった。 また第8章において論じられる「無用者」との「斜めの関係」の重要性はこれ…

天理教と嫁の帰郷

(前略)ここ(熊田注ー宇宙の聖なる中心である「おぢば」)を中心にして、「ようこそお帰り下さいました」と大書されたアーチをくぐり街に足を一歩踏み入れた途端、町が農家の嫁の帰郷の日をかたどった祝祭の仕掛けにいかに満ち満ちているかに驚く。それは実母…

アメリカ創価大学の奨学金制度

アメリカ創価大学が集めている学生一人あたりの寄付金は、全米の大学の中で2位だそうです。「貧しい子供たちのために教育を」という初代会長・牧口常三郎の精神が引き継がれているのでしょう。

プラセボー効果

(前略)プラセボー効果は医学界では「幻の足し算」とみなされがちなようだが、「服薬に伴う生体反応のマイナス面を打ち消すことによって自然回復力を促進する」と考えてみてもよいのではないだろうか。その中には心理的要因とともに生理的要因もあると私は思…

祈りの意味と薬

薬だって、機械からポトンお処方箋が出てくるより、「効くといいね」とか、「効きますように」と祈りを込めて処方箋を手渡すはうが、ほんとうによく効いてもおかしくないと思う。まず、そのほうがきちんと飲んでくれる確率が高いだろうし、薬の作用を受け入…

負け組の怨恨と勝ち組の傲慢

「評価の偏在」するハイパー・メリトクラシーの後期産業社会では、負け組の怨恨が蔓延するとともに、勝ち組も傲慢になり、その両者が悪循環を作るようになります。前者については、ニーチェのルサンチマン論などで論じられますが、後者についてはあまり論じ…