プレカリアートのマリア

 以下の文章は、「プレカリアートのマリア」の異名もある女性作家=運動家・雨宮処凛(1975-、団塊ジュニア世代)の「生きさせろ!難民化する若者たち」(太田出版、2007年)の文章です。
 
 我々は反撃を開始する。
 若者を低賃金で使い捨て、それによって利益を上げながら若者をバッシングするすべての者に対して。
 我々は反撃を開始する。
「自己責任」の名のもとに人々を追い詰める言説に対して。
 我々は反撃を開始する。
 経済至上主義、市場原理主義の下、自己に投資し、能力開発し、熾烈な生存競争に勝ち抜いて勝ち抜いて勝ち抜いて、やっと「生き残る」程度の自由しか与えられていないことに対して。
 
 雨宮さん自身が、アダルトチルドレンと「グノーシス的なるもの」に親和性をもつ、新しいタイプの「女頭目」で、興味深い人物です。