2022-08-17から1日間の記事一覧

賀川豊彦とキリストの侠気

近代日本を代表するキリスト教社会運動家・賀川豊彦(1888-1960)は、著書『キリストの愛読書・イザヤ書の瞑想』(1948)の中で、直截に「キリストの侠気」という表現を用いています。近代の日本人がキリスト教を受容するときには、やはり近世の侠気の伝統に結び…

キリスト教と任侠

水谷八重子一 キリストなんかも、その昔の一種の侠客だったのでしょうね。おのれを犠牲にして大きな愛ですべてを包む事は大変に尊いことと存じます。この意味で私はキリストの侠客的気分が大好きです。二 こうした大きな人格は私なんかにはとても及びもつき…

中絶権の否定と銃所持の権利

https://courrier.jp/news/archives/296863/#paywall_anchor_296863そしてこの最高裁の判決に、さらにもう一つの裁決が加わりました。ニューヨーク州の銃規制が違憲と判断されたのです。銃所持の権利と、中絶権の否定──どちらの事例も関連し合っています。銃…

拙著に対する評価

拙著『格差社会の宗教文化』に対するいろいろな人の書評ですが、褒める人とけなす人にきれいに2分されています。発想の面白さを買う人は評価し、論証の弱さを嫌う人はけなすようです。