わが身体との出会い

 ともあれ、自と他、個と社会、男と女、強さと弱さ、勝と敗、誇りと恥、それらの戦場であるところの身体にわれわれがはじめて出会うのは、青年期前半においてである。それは決して物としての身体でも、単なる生体としての身体でもない。おそらくこれが、「同性同年輩者関係」の達成とともに青年期前半の二大課題だろうと思う(笠原嘉『青年期ー精神病理学からー』中公新書、1977年、p67)。


*第二の「鏡像段階」(正確には「鏡段階」でしょう)という言い方もしています。