人格障害の人への接し方

 「さらりと接する」のがいちばんよい。「30分面接しなければワルイ」とか「親切に話を聞いてあげなくては、よい看護ではないもの」と医療者が思わぬことである。そういう考えは一般に「自分と接していることが患者に有益である」というたいへんな思い上がりである。
 「指一本立てて微笑してさらりと別れる」ほうがずっと「信」を送ったことになる場合が、人生にも医療にもずいぶんある(中井久夫山口直彦『看護のための精神医学/第2版』医学書院、2004年、p231)。


人格障害の人への接し方として、重要な指摘だと思います。私は、人格障害のかなりの部分は医原性ではないか、と疑っています。