アニメ

戦闘美少女への憧れ

私は、小さいころから変わらず、戦闘美少女に憧れている。幼稚園や小学校の低学年くらいのころはよく弟2人と戦隊ものごっこや戦いごっこをしていた。また、アニメ放送でいつもはアニメが終わるのがいやだったのに、『おじゃ魔女どれみちゃん』が終わり、新ア…

女の子だって暴れたい

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%97%E3%83%AA%E3%82%AD%E3%83%A5%E3%82%A2%E3%82%B7%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%BA プリキュアシリーズ 企画当時、まだアニメに疎く女児向けアニメの担当もしたことがなかった鷲尾天が要請を受けプロデューサーとしてシリ…

因果律の世界と妖怪ウォッチ

これは、因果律によって織られた絨毯を仮定する「硬い現実主義」に対して、少なくとも「やわらかな現実主義」のほうが“現実的”であることを示している。共時性についてその証拠を出せということは、わざわざ「硬い現実主義」に立脚することである。現実が硬…

フーコー・吉本・アンパンマン

http://web.sfc.keio.ac.jp/~oguma/report/book/Democracy_vol1 より転載 ――小熊英二さん『〈民主〉と〈愛国〉』を語る(上) ついでに言えば、フーコー(熊田註;1926-1984)は吉本隆明(熊田註;1924-2012)とほぼ同世代です。吉本さんは明らかに、「聖戦…

「断食芸人」と「アンパンマン」

文学史上で有名な「食べない」主人公は、なんと言っても、フランツ・カフカの短編小説『断食芸人』(1922年)の「断食芸人」でしょう。見世物として「断食芸」を続け、「自分の口に合う食べ物はなかった」と最後にサーカスの支配人に告白して、餓死し、代わ…

アンパンマンと「食べること」

http://anpanman.jp/sekai/qanda/010.html より転載 アンパンマンQ&A 頭の中にあんこが入っています。 アンパンマンは、そのあんこがエネルギーになっているから、 食事をする必要がないんですよ。 *アンパンマンは、人間を含む生き物の「食べるー食べられ…

アンパンマンとカニバリズム

http://d.hatena.ne.jp/daen0_0/20080717/1216228401 より転載 アンパンマンほど哲学的なアニメはない 「僕の顔を食べなよ」 これほど深遠な哲学を内包したセリフはないでしょう。 1.食パン主義 一見狂気に満ちたカニバリズムですが、動物のキャラクターた…

プリキュアと「大きいお友達」

http://news.mixi.jp/view_news.pl?cluster=1&media_id=128&id=2238324&from=home&position=6 より転載 「プリキュア」新シリーズは「ドキドキ! プリキュア」――! 東映アニメーションのサイトにて、来春より放送される「プリキュア」のタイトルが発表された…

セラムン誕生20周年

http://natalie.mu/comic/news/72562 より転載 セーラームーン新アニメに武内直子「どうぞお手柔らかに」 武内直子「美少女戦士セーラームーン」の誕生20周年を記念したトークイベントが、去る7月6日に東京・ニコファーレにて開催された。アニメで主人公の月…

「不自由の象徴」星飛雄馬

http://www.news-postseven.com/archives/20120229_90621.html より転載 au携帯CM 星飛雄馬を「不自由の象徴」扱いに中年世代が違和感 au携帯の「あたらしい自由」を伝えるCMシリーズは、合間に、突然「巨人の星」の星飛雄馬の顔がインサートされ、『俺は(…

スナフキンと「斜めの関係」

1.スナフキンは、われわれが“さよなら”してしまった何かを思い起こさせる存在 われわれは幼い頃に、程度の差はあれスナフキンに近い人間と巡り会っているのではないでしょうか。事実上は“お兄さん”で、自分より一歩も二歩も先にいる存在なんだけれど、自分…

ムーミンとスナフキンの「斜めの関係」

児童精神科医の高岡健さんのいう(「無用者」との)「斜めの関係」をフィクション作品に探せば、日本アニメの昭和版における「ムーミンとスナフキン」の関係がそうでしょう。「世捨て人」スナフキンとの交流がなければ、ムーミンの内面世界はずっと貧しいも…

空気系の「けいおん!」

http://www.asahi.com/showbiz/manga/TKY201112060258.html より転載 空気系、物語なき楽園求め人気 「けいおん!」ヒット 軽音楽部でバンドを組む女子高校生たちを描いたヒットアニメ「けいおん!」の映画版が公開中だ。劇的な展開を伴わず、ゆったりとした…

<兜甲児>から<碇シンジ>へ

「巨大ロボットアニメ」のルーツである『マジンガーZ』の少年パイロットの名前は、<兜甲児>と、それこそ男性学でいう「鎧理論」を地でいくような命名でした。しかし、「テーマはアダルトチルドレン」という『新世紀エヴァンゲリオン』になると、主人公の少…

「ぜんまいざむらい」における救いの観念

「ぜんまいざむらいのうた」のYou Tubeバージョンを紹介しておきます。 http://www.youtube.com/watch?v=fe3o7yjGpro この「明日のための今日を生きるのではなく、今日のための今日を生きる」というまったりした脱力感(コンサマトリー的価値観)はプレモダ…

ぜんまいざむらい

2006年からNHK教育テレビで放映しているアニメ「ぜんまいざむらい」が子どもたち(幼稚園〜小学校低学年が中心か)に人気です。「男のイメージ」としても、「ケロロ軍曹」と同様、いかにもポストモダン的です。ご存じない方は、ぜひ一度ご覧あれ。http://www…

アキバ系宗教学者

加藤久仁生監督のアニメ「つみきのいえ」が、アカデミー賞短編アニメ部門に選ばれました。私は、すでに去年の8月14日の日記で、加藤監督のアニメ「或る旅人の日記」を紹介しています。私は、オタク文化には鼻がきくという意味で、師匠の島薗進・東京大学大学…

天使のたまごー「遅れてきた青年」の出オタク論

ー「無を信じることは、神を信じることと同じように強い」(伊藤整「近代日本人の発想の諸形式」、岩波文庫、1981年、p55) 私は、押井守(1957-)のアニメ作品の最高傑作は、芸術的完成度という点では、初期の「天使のたまご」(1986年、徳間書店、2007年に…