境界性パーソナリティ障害

(1)対人関係がいまひとつスムーズでない。敵か味方か、といった具合に極端に走りがち。また、ささいなことで態度が豹変する。
(2)周囲を動揺させたりスタンドプレー的なことをしてみたり唐突に秘密を告白したり、どうも他人を煽ったり唆すところが目立つ。
(3)ある種の衝動性や激しさ、ときにはストーカー的になりかねないほどの危うさを内包。
(4)熱心さや勤勉さはあるものの、どこか地に足のついた印象が薄い。情熱を傾けるわりにはリアリティをともなわないような、なんとなく空虚な 心を抱えたまま無理にがんばっているような不自然なトーンを拭いきれない。
(5)情動が不安定。ときには「うつ」っぽく見えることもあるし、激昂することもある。

 これらの要素が、職もまっとうできないレベルにまで深刻化してしまえば、境界性パーソナリティ障害と呼ばれても不思議ではないことになってくる(春日武彦『援助者必携ーはじめての精神科/第2版』医学書院、2011年、p113)。


*わかりやすい特徴付けです。