アルコール性心筋症

 大量のアルコールは心臓の筋肉の収縮力を低下させ、心臓が正常にはたらくことを妨げてしまいます。心筋症は、心臓の筋肉が「伸びきったボロボロのゴムひも」のようになってもはや伸び縮みしなくなってしまう病気ですが、その原因のひとつとして、長期間の大量飲酒によって心臓の筋肉が痛めつけられることが知られています。
 アルコール性心筋症の症状としては、動悸、息切れ、胸痛、立ちくらみなどがみられますが、ときには大量飲酒した深夜などに、突発的に呼吸困難を生じることがあります。大量のアルコールによってひどい不整脈を引きおこし、急死の原因となることもあるのです松本・小林・今村『薬物・アルコール依存症からの回復支援ワークブック』金剛出版、2011年、p116)。


*深夜の突発的な呼吸不全、あったあった。