信頼できる治療者とは

(前略)治療者が日々の糧のためにはたらいている職業人であることが患者にわかるようにするとよい。これは「もっとも信頼できる治療者とは」という問いへのサリヴァンの答えである。「治療にロマンを求める」のは破滅の入り口である。これでは、だいいち、自己の満足のために治療していることになるではないか(中井久夫「軽症境界例」『世に棲む患者』筑摩学芸文庫、2011年(初出1987年)、p220)。


*教育者にも参考になる意見です。