サリヴァンの統合失調症論と宗教

(前略)さらにサリヴァンのself system概念は、「非自己」と認知した知覚、認知、表象、概念、観念等々の心理的アイテムを絶えずawareness(意識、覚知性)から外に汲み出し(解離し)、「自己」と認知したものを保存するシステムであって、この維持には絶えざる入力を必要とし、かつ、成長しつつ機能するというものである(中井久夫統合失調症の病因研究に関する私見」『隣の病い』ちくま学芸文庫、2010年(初出1994年)、p141)。


*信仰生活には、サリヴァンのいうself systemを補強するという側面があると思います。例えば、「生長の家」の「実相円満誦行」。