カフカの箴言

 手が石を握りしめるこの力。しかし手が石を力いっぱい握りしめるのは、それだけより遠くに投げ棄ててしまうためだ。しかしまたそれだけ遠くへ、道も通じる(フランツ・カフカ『夢・アフォリズム・詩』平凡社、1996年、p156)。