2014-03-18から1日間の記事一覧

「もつれた毛糸」としての心理的葛藤

河合隼雄は、どこかで(熊田註;おそらく「芸術療法研究会」か「芸術療法学会」)「治療というものは、もつれた毛糸をほどくようなもので、ふわふわふわふわとやっていれば(ここで手真似)いつの間にかほどけてくるものですな」と語っているが、この直感的…

カフカのブーバー嫌い

(前略)むしろそれ(熊田註;家庭の「教育」)はほかでもない、少なくとも永年にわたって仮借ない不均衡へと運命づけられたひとつの獣的な共同体(熊田註;家族のこと)に均衡を与えようとして、たいていの場合は悪あがきのようにつづけられる試みにすぎな…

「ごみ箱にする」

家族因については、誰かが彼(彼女)を愚痴の聞き役に選んでいる場合に注意したい。私はこれを「ごみ箱にする(される)」と呼んでいる。ある患者の表現をかりたのである。相互にしあっている場合もある。このような家族はわれわれがうっかり介入するには複…