オリンピックと国民の兵士化

 安部公房が、オリンピックだって「国民の兵士化」に通じる、と批判していましたが(『死に急ぐ鯨たち』)、一理あると思います。オリンピックの視聴者が、自国以外の選手にもっと関心をもち応援するようになれば、そういう批判は回避できるようになるでしょう。
 しかし、ロシアのドーピング問題などを見ると、道は遠そうです。せめて「国別メダル獲得数」を競うことだけでも、やめてほしいものです。


ラファエラの金メダルは日本の勝利でもある
http://www.nikkeyshimbun.jp/2016/160813-column.html