「ありあまる富」と生命主義

 聴き返してみて思ったのですが、椎名林檎の名曲(だと私は思う)「ありあまる富」(2009)は、生命主義的救済観(「いのち」の尊さ)と現世離脱的宗教性(金銭的富のような世俗的成功の空しさ)とを合体させた曲ではないでしょうか。「生命主義的救済観はもう終わった」なんて言っている宗教学者は、聴いてみて下さい。