2022-12-17から1日間の記事一覧

おんな・いのち・よそもの

日本の1970年代以降の第二波フェミニズムは、思想的には「80年代生命主義」の一種と見ることもできます。しかし、田中美津さんの著作『この星は、私の星じゃない』(2019)はその「よそもの」感覚(異邦人感覚)によって、むしろグノーシス主義に近いと思います。

大衆文化とグノーシス主義的なもの

現代日本の大衆文化におけるグノーシス主義的なものを解説するときには、いつもこの動画を見せています。家入レオの『サブリナ』のテーマは援助交際だそうです。動画では、「牢獄としての世界」、「悪にまみれていく自分」、「脱出のための鍵」、「垣間見え…

君たちはどう生きるか

宮崎駿監督の新作は、吉野源三郎原作「漫画版 君たちはどう生きるか」を踏まえたものだそうです。少年が、無職の年若いおじさんとの会話を通して成長する小説です。私が重要性を強調した「無用者との斜めの関係」が注目されるでしょう。 https://books.rakut…

イギリス社会と認知行動療法

東畑開人さんから聞いたのですが、イギリスで認知行動療法が発達したのは、新自由主義的政策を進めたサッチャーが、精神科医を嫌って権力から外そうとしたからだそうです。さもありなん、という話です。