論文の「宛名」

 学生の卒論を添削していて思ったことですが、論文の指導教員になることは、要するに論文という「手紙」の「宛名」を引き受けることではないでしょうか。少なくとも、私が書いた論文は、不肖の弟子として、すべて島薗先生を「宛名」として執筆されたものです。