母という病?ー男性精神科医の保守性ー

「理想をいえば、母親は子どもが生まれてから一年半はべったり一緒にいてあげてほしい。なぜならば母性を育み、子どもへの愛着を生み出す源はオキシトシンというホルモンだからです。このホルモンは陣痛の際、そして抱っこなどのスキンシップによっても分泌は促されます。これが不足すると、母親は子育てに喜びを感じにくく、そしてネガティヴな感情を持つようになります」(岡田尊司『母という病』ポプラ新書、2014年(初出2012年))


*この本は、初版2万部で、2014年4月時点で10刷14万部を売り上げているベストセラーです。このように、疑似科学的な言説によってバッククラッシュを正当化する男性精神科医のベストセラー本は、代表的なメディア精神科医である斎藤学氏・斎藤環氏の著作をはじめ、あとを断ちません。斎藤学氏や斎藤環氏をメディアでヨイショした上野千鶴子氏にも、責任はあると思います。