齋藤環さんと「家族の絆」

(前略)家族って、結局なんて言うか、人間関係とかいろいろな価値観を支える「一番強力なインフラ」で、これがなくなっちゃうと、多分国としての体をなさなくなってしまうと僕は思うところがあるんですね。まさに先ほどの、中間がなくなっちゃって、個人と世界としかなくなっちゃったみたいな「セカイ系」な状況に、せめて何かそれを回復させようと思ったら、「家族の絆」しかないんじゃないかなっていうことで、何かと今家族もバラバラになりつつありますから、それを何とかできないかなっていうのが、社会問題としての僕の意識なんです(『爆笑問題のニッポンの教養ーひきこもりで世界が開く時「精神医学・齋藤環」』、講談社、2008年、pp.108-109)。


*こんな保守オヤジに本当に「ひきこもり」の「治療」ができるのか、疑問に思います。