草食系男子「お嬢マン」

 以下の文章は、mixiニュースからの転載です。

http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=60&id=736915


ファッションやコスメなど、見た目への関心がかなり高く、爪はピカピカ。性格はおっとりして穏やか。親や家族と仲が良い。体型維持と節約のために小食で、飲み会ではビールを頼まない。

これを聞いて、「最近の若い女性の平均的な特徴のこと?」と思ったあなた。それは間違いです。マーケティングライターの牛窪恵さんの書いた『草食系男子「お嬢マン」が日本を変える』によると、これは最近の20代から30代の男性の一部に見られる傾向なのだとか。他にも、甘いものが好きでマイペース、「よくしゃべるが内面はおっとりしていて、いいモノを冷静に見抜く目がある」彼らは、まるで「名古屋嬢」のようと分析。

そんな若い男性、本当に多いの? 周囲のサンプル数が少ない私にはよくわかりません! ということで、知人女性たちに聞いてみると……。

「そういえば、メンズ雑誌のストリートスナップをした時、男の子たちがファッションや髪形に関して研究熱心だなあということは感じました。ヘアのスタイリング方法を尋ねると、『髪を洗って乾く前に○○(メーカー名)のワックスをもみこんで、乾かした後に○○(別のメーカー名)のスプレーで仕上げをして、ちょっとアシメになるように遊ばせて……』なんて長々と語る子はザラ」(ライター)

「スーツだと外見にどこまで気を使っているかは分かりにくいけれど、ビールだけではなくてお酒を飲めない男性が増えているというのは感じる。前だったらお酒が弱いことを言わない男性も多かったのかもしれないけど、最近は堂々と『飲めないので』って宣言する人も多い」(広告代理店勤務)

思えば、コンビニでは「男の○○」なんていう商品名の男性ターゲットのスイーツも見かけます。そういえば、昨年取材した製菓メーカーのお話では、コンビニでチョコレートを購入する男女比は男性7、女性3なのだとか(もちろん、コンビニの利用客には男性が多いという前提がありますが)。「甘いもの好き=男性らしくない」というような既成概念がなくなりつつあるのかも?

帯には、「お嬢マン」たちは「飲む・打つ・買う」の逆を行っているという意味でか、「飲まない・買わない・セックスしない……」という文字。団塊世代のお父さんたちから「そんな男に日本の未来を任せて大丈夫なのか?」という嘆きの声が聞こえてきそうですが、本書によれば、「お嬢マン」は日本の現状に適応すべく進化した「賢い」男性たちなのだとか。

あなたの隣に「お嬢マン」はいますか? 身近にいる「お嬢マン」の生態に不思議を感じている方は、読んでみるといいかもしれません。

『草食系男子「お嬢マン」が日本を変える』(牛窪恵講談社プラスアルファ新書)