「世界に一つだけの花」と競争社会

 現代日本の「孤独な競争社会」―明治30年代からの修養的立身出世主義(「慰めの哲学」)と、1980年代からの自己実現的立身出世主義(個性に即した自己実現)との合流―を考えさせるために、授業でSMAPの楽曲「世界にひとつだけの花」(2003年)を流しました。学生約90人のほぼ全員が、「この曲は好きだ」と答えました。学生のひとりは、CDを借りにきました。現代日本の「孤独な競争社会」は、それほど厳しいものになっているのでしょう。