自分の体は自分そのもの

 自傷行為や自己破壊的行為をする人のなかには、自分の体について、偏ったとらえ方をしている人がいます。
 たとえば、自分の体が「価値のないもの」とか「傷つくのにふさわしいもの」と思っていたりします。自分の体を痛めつけることが、自分の気持ちを表現することになっている人もいます。そうした体へのとらえ方は、自分に対するとらえ方の歪みに重なります。自分の体のイメージを見直し、変えていくと、自分自身を大切なものと感じられるようになります。いろいろな方法で、自分の体を見直してみましょう(林直樹(監修)『よくわかる境界性パーソナリティ障害主婦の友社、2012年、p114)。


*「体は(神様からの)借り物、心一つわがもの」(天理教)といった宗教的な身体観も、自傷行為を食い止めるのに役立つでしょう。