境界性パーソナリティ障害への周囲の対応
パーソナリティとは、「外界(周囲)に対する反応のしかた」です。患者さん自身ももちろんつらいのですが、周囲もたいへんつらい思いをします。
患者さんに頼られれば、誰でも、最初は「助けてあげたい」と思うもの。しかし、急に手のひらを返したように暴言を吐かれたり、夜中に電話がかかってくる日々が続いた場合、どうでしょうか。
周囲の対応として、大切なことは「適度な距離をおく」ということに限ります。患者さんに対して、できること、できないことをきちんと決めて接するようにします。冷たく感じるかもしれませんが、患者さんのつらさを理解し、「どんな時でも変わらない存在」でいてあげることこそ、周囲ができる、最大のやさしさであるといえます(市橋秀夫(監修)「境界性パーソナリティ障害は治せる!」大和出版、2013年、p92)。
*わかりやすい説明です。