人格障害から個性へ

 偉人や過去の有名人に、何らかのパーソナリティ障害の傾向を指摘する文章はかなりあります。こうした例は少々極端ですが、ある種のパーソナリティのかたよりが、強烈な個性を生むことはあるでしょう。
 パーソナリティ障害の人は、その問題行動や、かたよった自我のうしろに、傷つきやすく、素直な自分を隠しているものです。治療を通じて、そうした自分をうまく出せるようになると、障害をひとつの個性として表現できるようになります(市橋秀夫(監修)『パーソナリティ障害(人格障害)のことがよくわかる本』講談社、2006年、p98)。


*パーソナリティ障害がうまく個性になれば、いいですね。