ホッファーとオウム真理教事件

 無為を余儀なくされた有能な人間の集団ほど爆発しやすいものはない。そのような集団は過激主義や不寛容の温床となりやすく、いかに不合理で邪悪であろうとも、壮大な行動を約束してくれるならどんなイデオロギー的改宗でも受け容れてしまいやすいのだ(エリック・ホッファー『現代という時代の気質』(ちくま学芸文庫、2015年(初出1965年)、p36)。


*たとえば、オウム真理教の高学歴幹部に見られたような、現代世界のさまざまな宗教的過激主義が連想されます。