2010-08-06から1日間の記事一覧

『1Q84』または準<ひきこもり>の書いた<セカイ系>の物語

オウム真理教の暴力性の根源は、根本教義にある「他者との共感共苦を断って心を安定させよ」という「聖無頓着」の教え、原始仏教の名を借りたニヒリズム思想にあります。村上春樹さんはそのことがまるで分かっていないのだと思います。この小説を一言で言え…

R・エルツからJ・バトラーを読む

R・コンネルは、『ジェンダー・トラブル』(青土社1999年・原著1989年)を始めとするJ・バトラーの議論が、M・フーコーに影響された多くの論者と同様、身体を「文化が書き込まれる白紙」とみなしている、と批判しています。私も賛成です。荻野美穂さんは、『…

<祈りの言語>としての謙虚さ

謙虚さは誰にでも、孤独な絶望者にさえも、隣人に対するきわめて強力な関係を作り出す、しかもたちどころに。ただし完全な、持続的な謙虚さの場合に限るけれども。そうしたことが可能なのは、謙虚さが真の<祈りの言語>であり、同時に崇拝であり、もっとも…

近代人の自由と「規律=訓練」

家畜は、主人の鞭をのがれ、自分自身を鞭打って主人の立場に立とうとするが、それがただの幻想にすぎないことを知らない。主人の鞭紐にあたらしくつけた結び目から生じた、幻想にすぎないことを(同上、p.160)。 *フランツ・カフカのこのアフォリズムは、…

資本主義の「鉄の檻」は脱出可能

牢獄とでも、彼は折り合いをつけたことだろう。囚人として終わるということ―これもひとつの人生の目標かもしれない。けれどもそれは格子の檻だった。無頓着に、横柄に、我がもの顔に、格子を通して世間の喧噪が出はいりした。囚人はもともと自由だった。なに…

ラグビーのTシャツ

セールにて、ラルフロ−レン・ラグビーのTシャツを購入。5000円(定価7200円)なり。http://item.rakuten.co.jp/cisco/2180622/

お休み

今日も、お休みにしました。今年は、思い切って夏休みを2週間とることにしました。大学教員の特権です。