ポジティヴ・シンキング/抗うつ剤SSRI/何でも話せる友人

1.(前略)これらの授業を受けて、たしかに明るい気もち(ママ)で生活した方が絶対的に健康であるが、上のようなやり方では、かえって疲れてしまうのではないかと思った。授業の中でも言われていたように、「なんでも(ママ)話せる友人」の存在が一番有効だと思った。PT(熊田註;ポジティヴ・シンキング)の知識や抗うつ剤も、そればかりに頼るのではなく、あくまでサポートとして使うべきという意見は賛成である。


2.(前略)もし、不安や恐怖に駆られた人が皆SSRIで解決しようとしはじめたら、何か落ちこんでいる時や、少しやる気がでない、という時も「薬を飲めばいいじゃない」と言われるだけになってしまうと思います。ここまできたら人間は定期的にSSRIというオイルをさす機械でしかありません。
(後略)


3.(前略)この生きにくい社会に傾聴ボランティアといったように自分のなやみを相談できる場があるだけでも不安や恐怖と戦っている人々にとってみればなにより心強いものであるのではないかと感じました。SSRIといった心身増強にたよるのではなく人と人がつながることによって不安や恐怖を取り除くといった行動の方がより人間らしい解決法ではないかと自分は思いました。
 孤独な競争を要求される社会に助け合う人間関係、何でも話せる友人がいれば自分も不安や恐怖にたち(ママ)向かっていけると思いました(私の授業「宗教心理研究入門」を聴いた学生の感想レポート)


*いまの学生はごくまともで、「無縁」から「選択縁」へと人間関係の作り方を変えつつあるのだと思います。