グルとしてのラカン

(前略)実際の土居は、他の人間がみえない独尊的人物では決してなくて、しばしばよい人間観察者である。人や理論に関しては寸評のほうがずっと面白い。私はラカンについて「彼はグルguruだね」と言ったのを覚えている。それは二〇年ほど前で、むろんオウム出現以前のことである(中井久夫土居健郎選集解説」『関与と観察』みすず書房、2005年(初出2000年)、p236)。


*自称「ラカン派」の知識人にかみしめて欲しい寸評です。