いじめ問題の根源

 最近、いじめ問題に関して社会学者の内藤朝雄さんがよくテレビでコメントしています。1.学校への法と警察の導入、2.学級制度の解体、が彼の持論なのは知っていましたが、私も賛成です。ドゥルーズ流にいえば、「規律=訓練」(dicipline)社会から管理(control)社会へという全体社会の変貌に、学校という近代的制度が適応できていないのです。安倍政権が導入する「道徳の教科化」は、何の効果もあげないでしょう。


―「子どもに『よい子』であることを要求するのは、多少とも全体主義への傾きである」(中井久夫