2012-08-18から1日間の記事一覧

気/こころ/たましい

日本語で「こころ」と呼んでいるものは、傷はついても病むものではなさそうであり、「気」中心のビヘイヴィアより「こころ」中心のビヘイヴィアのほうが、余裕とうるおいのある「こころ」やさしいもののように思われる。この辺りはもう少し考えてみたいが、…

境界性パーソナリティ障害と神秘体験

意識変容による解決への真剣性は、嗜癖者が、しばしば安直ならざる意識変容的解決(正確には自己変容というべきか)を求めて、ヨガや断食やなにやかやに走ることからも傍証されよう。これも境界例にみられるものである(中井久夫「説き語り『境界例』」」『…

労働と休息

私が強い感銘を受けたのは前近代労働、具体的には山林伐採の老練な労働者たちであった。彼らはアルバイターの私の性急さを戒めつつ、ほとんど禁欲的なほど小さな歩幅で膝を高く挙げて山道をゆっくり登った。十分「食休み」を取り、最後まで汗をかかないで仕…

エリック・ギル

アマゾンで注文していた古書の、Eric Gill“A Holy Tradition of Working”(Golgonooza Press,1983)が届きました。「余暇の目的は仕事、仕事の目的は神聖性、神聖性は全体を意味する」と「仕事の再神聖化」(re-sacralizatin of work)を主張した、20世紀前半…