アダルトチルドレンと中年期

 今週もゼミの女子学生たちにランチに誘われています。もちろん、「もてている」のではなく、自分たちの恋愛相談にのってもらおうという魂胆でしょう。彼女たちにとって、自分たちの父親と同年配で、「一人で気ままに生きている」(ように見えるらしい)私は、精神科医の笠原嘉のいう「斜めの関係」を結びやすい「叔父的存在」なのでしょう。
 では私にとって、時には女子学生からラブレターを貰うこともあった若い頃といまとどちらが楽しいかというと、断然いまの方がラクです。実際、若い頃の私はアダルトチルドレンにして、精神科医ならパーソナリティ障害と診断しかねない人で、精神的には相当キツかったです。中年期になって「カネ、イロ、名誉」から下りられるようになったことで、ようやくラクになれました。