2013-08-11から1日間の記事一覧

団鬼六と「疑似穴兄弟」

実は前々から、ボクは自分用のラプドールの購入に関心があった。 そもそも、この“マイブーム”の先走り汁は、みうらじゅんの本誌連載「人生エロエロ」なのだ。その第8回に、SM小説の大家、在りし日の団鬼六とみうらさんのこんなやりとりがあった。 「君には…

中井久夫氏と「傲慢」の戒め

精神科医・中井久夫氏の人間観の基本である「余裕(ゆとり)」の概念には、天理教の「たんのう」の教えの影響が感じられるという話は前にしました。さらに、中井氏は主著のひとつ『治療文化論』をはじめ、著作においてしばしば治療者および患者の「傲慢(ヒ…

統合失調症と天理教

天理教の布教所には、じつにおおらかな、家庭的なホンワカとしたムードがある。これはひとつの発見であった。今まで、私の家にもほかの職場にもなかった、自由な、何をしても許されそうな雰囲気がある。私の育った家では、いつも親の顔色を見て、お客のよう…

ひきこもりは完全主義者か?

Q25.ひきこもりには本人の完全主義が関係している、という見方がありますが? 高岡 完全主義の人間はどこにでもいますから、ひきこもりの場合に限って、とりたてて論じるほどのことではありません。 ただし、先にも少し触れたように、追い詰められた結果とし…

若者の自傷行為

そういうタイプの学生が私の選択必修科目・宗教心理学を受講しているのかもしれないし、また、私に「攻撃誘発性」ならぬ「告白誘発性」があるのかもしれませんが、宗教心理学の期末レポートを読むと、自傷行為や摂食障害の経験者の多さに、私のようなオジサ…

ひきこもりと「友人」

子どもたちは、友達がたくさんいるのが正しくて、ひとりぼっちはだめだという気持ちにおそわれていますね。どのようにして友達をたくさん維持していくか、うまく距離を保ちながら傷つけられないように複数の友達をずっと維持していくかに、心を砕いていると…