朝日新聞における宗教とジェンダー

https://digital.asahi.com/sp/articles/DA3S15483167.html

論壇時評)新興宗教と女性 「信仰」通し搾取、社会の縮図 東京大学大学院教授・林香里

 

 朝日新聞の昨日の「宗教とジェンダー」に関する記事はひどかった。まず、「新興宗教」というのは差別用語で用いてはならず、「新宗教」と呼ぶのは、宗教社会学の業界では常識です。何よりも、「新宗教は女性を搾取している」という見方は、もちろん、現在でも有効性を失ったとは思いませんが、宗教社会学の業界では、30年前からずっと議論されていたことです。朝日新聞が、新宗教(研究)について何も知らないということがわかります。もちろん、日本の宗教社会学村が、社会的発信力に乏しく、社会学会の中でも孤立気味であることが問題の根にありますが。