アルコール依存症が治りにくい場合

妻子友人がすべて見放し、一切の趣味がなく、飲むものもアルコールであればよく、ひいき力士も野球チームもなく、ひたすら意識混濁をめざす場合である。これは、ハト派的にもタカ派的にも治療が難しい(中井久夫「慢性アルコール中毒者への一接近法(要約)」『世に棲む患者』ちくま学芸書房、2015年(初出1977年)、p125)。

*そういえば、亡くなった漫画家の吾妻ひでおさんも、「オブジェ作り」と言う根気のいる趣味を持っていました。