『こころ』を高校時代に読んだとき、みんなが「これは同性愛の話だ」と言っていたことを思い出した。私もその意見には賛成だった。現在授業で再び『こころ』が取り上げられるとは思わなかったが、同性愛の物語でもあると言われて、やはりそうだったのかと思った(私の『宗教心理学』を受講している女子学生のレポートより)。
*現代日本の女子高校生の間では、漱石の『こころ』は同性愛小説である、という話は、もはや「あっ!」という話ではなく、「やっぱり」という話になっているようです。その程度には、「異性愛中心主義」が緩んできたのでしょう。