生命主義と死刑制度

俺は死刑にはどうしても抵抗を感じるよ。死刑にはいろいろ問題があるのもそうだけれど、人間と、その人間の命は、別のように思うから。・・・・・・殺したお前に全部責任はあるけど、そのお前の命には、責任はないと思っているから。お前の命というのは、本当は、お前とは別のものだから(中村文則『何もかも憂鬱な夜に』集英社文庫、2012年(初出2009年)、p176)。


*生命主義の宗教的世界観による、的確な死刑制度批判です。