フェミニズムの一部と新自由主義の共犯関係

 「フェミニズムの一部と新自由主義の共犯関係」は大きなテーマだと思います。私は、「男女共同参画局の元トップ」が、「人間関係のゴールデン・ルール」は「自分がされて嫌なことは人にしない」ことだと主張し、しかもそういう主張をした本「女性の品格」が大ベストセラーになったことを指して、「フェミニズムのエリート主義的な部分と新自由主義の共犯関係」と指摘しているのです。「自分がされて嫌なことは人にしない」ことを「人間関係のゴールデン・ルール」にすることは、「新自由主義に適合した日本的なライフスタイル」です。この点については、詳しくは拙著「男らしさという病?」(風媒社、2005年)の第5章「官僚制的消費資本主義社会と宗教倫理のセラピー化」をお読み下さい。

「女性の品格?」
http://d.hatena.ne.jp/kkumata/20070901/p1