60点主義ー「ま、いいか」と思うことー

「六〇点主義」で満足して生活する
 完璧を求めても、自分も周囲も苦しいだけです。その「こだわり」は実は「とらわれ」なのです。「一〇〇点でなければ〇点と同じ」と考えず、六〇点でもよしとしましょう。


この世に完璧なものはない
 冷静に考えるとばかげたような観念や考え方にとらわれ、抜け出せなくなる人がいます。最も多いのが不潔をおそれて手を洗うタイプで、日常生活が送れなくなるほど手を洗い続けます。
 すべてに完璧を求めても無理な話です。あいまいさを許し、自分のこだわりは先送りにしていきましょう。そのため、目をつぶること、具体的には欲求しすぎないようがまんすることです。
 また、こだわっていたもののためにあきらめていたことに目を向けてみましょう。たとえば自分が楽しめる趣味などを始めます。すると、こだわっていることが後回しにできるようになり、徐々にとらわれから脱却できます(北西憲二(監修)『森田療法のすべてがわかる本』講談社、2007年;pp.90-91)。


*「ま、いいか」と思える余裕をもちたいものです。「欲求しすぎないようがまんする」ように心がけます。自分の楽しめること、大切なものはなにか、考えたいものです。