2016-11-03から1日間の記事一覧

現代文化と境界性パーソナリティ障害

現代文化の流れと境界性パーソナリティ障害の心の在り方との間には、多くの共通点が見出されます。境界性パーソナリティ障害の人によく見られる存在感覚の危うさ、自己意識の不安定さが主要な芸術的テーマのひとつとなったのは一九六〇〜七〇年代でした。(…

エヴァンゲリオンと実存主義

境界性人格障害などの人格障害の増加は、こうした実存主義的な価値観の浸透とリンクした現象に思える。また、実存主義的な価値観が、現代人の自己愛的な精神構造とうまくマッチし、互いを強化し、人格障害的な行動様式を促進していると考えられる。かつては…

BDPとACの医療経済学

境界性パーソナリティ障害は、薬さえ飲めば簡単に治るという病気ではありません。専門医が行う治療の中心は、対話しながら進めていく精神療法です。 1回50分ほどの面接を週に1回程度継続していき、心のなかにある問題に気づき、それを上手に対処できるよう…