痛い性痛くない性

 (熊田註;斎藤学氏談)いや、生理も妊娠もそうだし、お腹を中心に痛いことが多いでしょう。粟倉村(熊田註;斎藤学氏が調査した村)の女性たちが主に使っていたナロンエースなどは頭痛薬として売られていますから、たぶん生理痛用に持っていて、ほかのストレスが加わった時に服用していたのでしょう。都会の女性たちに聞いてもだいたい同じで、ハンドバッグの片隅には鎮痛薬が入っている。むしろそういう薬に縁のない女性の方が少ない。
(中略)痛みに対する感受性を、女性一般が鋭くせざるを得ないのではないかと私は思っているのです(『アディクションと家族』vol.27-2、「特集ー痛む人々」、家族機能研究所、2010年、p.121)。


*女性が「痛い性」というよりも、男性の方が「痛みを痛みとして感じてはならない性」なのではないでしょうか?