ヤマザキマリの男性論

 私が男性と言う異性に求めてしまうものは、そういった「強さ」的な事では一切ない。男の責任感なんていうのは後天的に作られた人為の似非(エセ)要素であって、本来は地球の上で起き得るあらゆる自然現象や人間との関わりの中で、一見何の合理性も必然性もない事について考え込んだり、空気の読めない行動をとってしまう、それが実は男性のもっとも魅力的な姿なのではないかと思っている(ヤマザキマリ『男子観察録』幻冬社文庫、2019年、p8)。

*男性として、この人好きです。安部公房ファンというところも一致します。