陰の者ー「ポジティブ病」の陰りー

https://www.excite.co.jp/news/article/Numan_ZFIQR/より転載


 「陰の者/陽の者」(いんのもの/ようのもの)とは、「陰キャ陽キャ」から派生した用語。それらをよりかっこよく表現しようと試みた言葉が「陰の者」や「陽の者」である。

 雰囲気や性格が暗いキャラクターを指す言葉として、最近市民権を得ている言葉「陰キャ」。その対をなす、明るくリアルな生活が充実しているキャラクターや陽気な人物を指す「陽キャ」という言葉と合わせ、それらをよりかっこよく表現しようと試みた言葉が「陰の者/陽の者」(いんのもの/ようのもの)で、言葉の意味は「陰キャ陽キャ」とほぼ変わりはないが、印象はかなり違って聞こえる。「自分、陰の者なので……」というと、何かの流派をたしなんだ人物や忍者などにも聞こえるので、ちょっとかっこいいかもしれない。


*1980年代から、日本社会における人物評において決定的な重要性を持っていた明暗ニ分法(根明/根暗、ポジティブ/ネガティブ) に、ようやく陰りが差し始めたのかもしれません。ちなみに、明暗二分法は、アメリカでカルヴァン派善悪二元論の影響を受けて生まれたそうです。