関根豊松氏と<粋>の伝統

天理教愛町分教会初代会長・関根豊松氏は、日本舞踊を介して、日本文化の<粋>の

伝統を体現していたように思われます。ファツションについても、贅沢はしなかった

が、独自のこだわりがあったようです。

 

会長様は粋なお好みでしたからお召し物のお仕立てにはなかなかと細心のご注意があ

り、寸法に細かくご指示ご注意を頂いて、私は女でもここまで寸法の細かいお心づか

いの程に気がつかなかったことが恥ずかしく思えました。着物の着こなしの上手下手

は矢張り寸法の取り方と仕立て方によるものであることを感じました。

(『初代会長を偲んで』p153)

 

江戸っ子だったこともあって、関根豊松氏は<粋>の伝統を継承していたようです。