愛町分教会の行儀作法としつけ

柏木 ところで、関根先生は踊りが上手だったが、いつ頃習われたのかな?

関根 こんな話を聞いているのですよ。麹町二代会長の久保清次郎先生が非常に酒好きで、夜の二時、三時までも飲んでおられて、その相手でよく踊られたということを…。

森井 名取りまでいったのですか。

関根 さあ、阪東豊という芸名で若いころ習われたようです。

柏木 また好きでもあったんだね。

森井 たとえば、いまの愛町に残っているきびしい行儀作法やしつけは、関根先生の修業当時のものが残っているように感じるんです。踊りの世界でも、そういう作法はきびしいですからね。

 

(「初代会長を偲んで」pp.40-41)