医師と看護師

 入院して痛感したのですが、現代の大学病院では、医師は患者よりもむしろ、各種ハイテク機器がはじき出す検査数値表を見ているのです。患者と人間的な接触があるのは、医師よりもむしろ看護師です。ー「治せない病気は山ほどあるが、看護できない病気はない」(中井久夫中井久夫氏によれば、内科医は検査数値表を読み解くことで「男らしさ」を証明しているそうです。病院内に教団人がいる天理病院のようなシステムや臨床宗教師には、それなりの合理性があるのでしょう。