アメリカの精神医学

山中康裕 (前略)アメリカの精神医学になぜ失望したかというと、ほとんど製薬資本と結託してしまっているからです。DSMの3も4も5も、対法律、対司法、対裁判の防衛のために作られたものです。確かにある種の診断まではプラスになります。でもそれ以上―その患者さんが生きていくために我々がどう寄与できるのかということには何も役に立っていません。(後略)(「座談会/中井久夫に学ぶ」統合失調症のひろば編集部(編)『中井久夫の臨床作法』日本評論社、pp.138-139)


*確かに、DSM治療にはそういう側面があるでしょう。